COLUMNコラム
マーケティングリサーチの目的と流れを解説!
時代に伴うライフスタイルの変化によって一般消費者のニーズや好みも多様化しています。このような現代において、市場の動向を調査して一般消費者のニーズを掴むことは、ビジネスを展開していく上でより重要になってきています。
本記事では、マーケティング施策の一環として行うマーケティングリサーチの目的と流れを解説していきます。
マーケティングリサーチの種類と目的
マーケティングリサーチは昔から様々な方法で行われてきましたが、一般的によく実施されているいくつかの調査手法とその目的、特徴などをご紹介します。
アンケート調査
マーケティングで最も一般的なリサーチ手法で、紙面やWEBサービスを使って質問を用意して実施します。SNSのアンケ-ト機能がついたツール等がよく利用されています。
電話調査
調査員が対象者に電話で質問し、回答を聞き取る調査手法です。
郵送調査
マーケティングリサーチが重要な理由調査票を対象者の自宅や勤め先などに送付し、回答した票を返送してもらう調査手法です。
訪問調査
調査員が対象者の自宅を訪問し、調査の協力を依頼する調査手法です。
会場調査(CLT)
あらかじめ設定した会場に対象者を集め、製品などの提示物について評価してもらう調査手法です。
ホームユーステスト(HUT)
新製品や試作品などを対象者宅に送り、実際に使用してもらい、その評価を得る調査手法です。
店頭調査(フィールドリサーチ)
商品陳列、販促物設置、価格、競合他社調査など店頭状況を可視化する調査手法です。
覆面調査(ミステリーショッパー)
調査員が顧客として店舗を訪問し、その店舗自体やサービスを評価する調査手法です。
モニター調査
商品の発売前にサンプルを提供して意見を聞く方法です。サンプルで実際に商品を使用した際の感想などを聞くときに利用されます。
グループインタビュー(FGI)
調査テーマに応じた適切な対象者を集めて、司会者(モデレーター)が座談会形式でインタビューを行う調査手法です。
デプスインタビュー(IDI)
特定の対象者一人ひとりを個別にインタビューする調査手法です。
マーケティングリサーチが重要な理由
マーケティングリサーチが重要だと思われる理由をいくつか挙げてみます。
商品・サービス開発
消費者に好まれる商品・サービスを開発するためには、企業と消費者の観点をできるだけ同じレベルに近づけることが重要です。マーケティングリサーチを実施することにより、消費者が求めている商品・サービスを提供できれば購買率、利用率も上がります。
サービスの向上
消費者のニーズを掴むことによって、より良い商品やサービスが提供できるので、それが企業の発展にもつながります。
リスクの軽減
企業サイドからでは見えない問題点を把握することによって、リスクを軽減することができます。
マーケティングリサーチの流れ
マーケティングリサーチを実施しても、誤った方法で実施するととデータから読み取れる調査結果も違うものになってしまいます。正しい方法で正確な分析ができるように、ここではマーケティングリサーチにふさわしいリサーチの進め方をご紹介します。
企画設計
調査の企画設計で最も大切なことは、調査目的を明確に把握することです。調査によってお客様は何を明らかにしたいのか、私たちは何をアウトプットすべきなのかを正しく認識することが、マーケティングリサーチプロジェクトの成功につながります。
調査目的 : リサーチで何を調べるのかを明確化します。
調査対象 : 調査の対象者の年代・地域・属性などを限定し抽出します。
調査方法 : どのような形式で調査するかを決定します。
質問項目 : 具体的な質問項目を設定します。
調査実施
調査の企画設計ができたら、計画に沿って調査を実施します。
例1)ネットリサーチ(インターネット調査・Web調査)の場合は、アンケートURLを対象者に配信して回答を集めます。
例2)インタビュー調査の場合は、ヒアリング対象者を特定の会場に呼んでインタビューをします。
集計分析
調査実施で集めたデータを入力・チェックし、徹底したデータのクリーニングと加工を行います。
報告書作成
個々の調査項目の分析結果を集約し、解釈する。 その過程と結果をビジュアル化したり、わかりやすく説明し、現状の課題と対策、今後の方向性を導き出す。 それが「報告書作成」段階です。
まとめ
どんなビジネスにおいても、需要と供給のバランスがとれていることは重要なポイントになります。企業側が「売りたい商品・サービス」が、必ずしも消費者側が「買いたい商品、利用したいサービス」とは限らないということは多々あります。マーケティングリサーチを行わずに商品・サービスを展開すると、企業が思うほどは売れなかったというケースも決して珍しいことではありません。失敗してから対策案を探していては手遅れです。
そのような事態を避けるためにも、事前のマーケティングリサーチは欠かせません。こちらの記事で紹介したように、マーケティングリサーチの目的を明確にして正しい質問項目を設定し、正しい流れで調査を実施することによって、正確なデータを抽出することが可能になります。それを有効に活用することがビジネス・マーケティングの発展につながります。
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