COLUMN

2023/06/13

オフライン調査とオンライン調査のそれぞれの特性、活用方法について解説!

昨今のインターネット事情は、私たちの生活に欠かせない重要な役割を担っています。インターネットの普及により、多種多様な情報が瞬時に世界中を行き交うようになりました。ビジネスシーンにおいても、世界的な目線で見ると毎日新しい進化を遂げています。マーケティングおよびビジネス展開に欠かせない調査方法の種類として、オフライン調査とオンライン調査があります。インターネットに繋がっていない状態をオフライン、インターネットに繋がっていることをオンラインという言葉で表します。

 

本記事では、どのようなシーンでこの2つの調査方法を活用すると良いのか、オフラインとオンラインの二面性を踏まえて解説していきます。

オフライン調査とは

オフライン調査とはインターネット回線を繋がずに調査する方法で、郵送形式や座談会形式などの種類があります。過去にはファクスや電話回線を使った調査方法もありました。しかしインターネットが発達したことと同時に、各企業はオンラインとオフラインの双方が持ち合わせるメリットを調査方法によって分けています。幅広い年齢層、特に高齢者の意見を取り入れたい場合は、オフラインでの調査が今でも活用されている場合が多いです。例えばデプスインタビューや疑似会場などで、回答者本人の声を生で聞けることから、言葉だけでなく感情までもくみとることができるのもポイントのひとつになっています。

 

<オフライン調査の特性>

・商品サンプルを送付して、実際に使用した感想や声を聞ける
・インタビューで利用者のニーズを探せる
・座談会形式や一対一のインタビュー形式で消費者の意見を得られる
・疑似会場を作った上で、支持される商品を把握できる
・消費者の態度や行動、気持ちや要因の関係を知れる
・利用者のプロフィールを基に詳しくヒアリングできる
 

これらオフラインの特性を最大限に活かすことで、ビジネスやマーケティングに活用することが可能です。オフラインではインターネット調査(ネットリサーチ)では収集できない、消費者の生活や感情に密着できる特性があります。また機密性がある情報であればあるほど機密保持などが適用され、オフラインであっても漏えいしづらいこともポイントのひとつです。顔が見えることで信用度が増すほか、企業と消費者の間で十分なコミュニケーションを図れることから、ニーズを探しやすいことも特徴です。特に飲食物やアパレル、化粧品、日用雑貨など実際に試してみないと分からない商品は、オフライン方法でしか体験できない一面も多くあり、強みになっています。

 

オンライン調査とは

オンライン調査は、数多くのモニターを回答者として募り、ネット上の設問に答えてもらう方法です。インターネット調査(ネットリサーチ)とも呼ばれ、マーケティングには欠かせない要素のひとつであることは確かです。一昔前に一般的であった紙面上で行う調査であれば、集計する際に手間がかかり、すぐに回答結果を得ることは困難でした。しかしオンライン上であれば、幅広い年代から素早く回答を集められる強みがあります。また年代や性別を絞り、すぐ回答してもらいたい場合などにも適しています。活用方法としては、SNSやポイントが付加されるアンケートサイトなどがあります。

 

<オンライン調査の特性>

・対面では回答しにくい商品やサービスのニーズを知れる
・新たにオープンする店舗や新商品のメニュー、価格設定のヒントを得られる
・ユーザーからの需要がある商品・サービスを知り、商品・改善に繋げられる
・一般もしくはターゲット層の商品やサービスの満足度をリサーチできる
・リゾートや土地開発に向けて、どのような層が関心を寄せられているかが分かる
 

上記のような特性をインターネット調査は持っています。また回答者の顔が見えないことから、匿名性があります。このことから、回答者の意見を引き出しやすいポイントのひとつにもなっています。さらにミスなく回答をチェックできて識別しやすいという点が企業にも支持されています。気軽に回答しやすいポイントが活用シーンを広げる理由に挙げられ、調査したい層、特にインターネットを使う若年層に向けてピンポイントで回答を集めやすくなっています。データとして蓄積されるので、回答者の意見がムダになりづらいです。

目的に応じた調査手法の選定を

ある商品やサービスのマーケティング活動を行いたい場合、その特性を活かしてオフライン調査とオンライン調査の手法を使い分けることがカギになります。実物を手にとってもらい意見を得たい場合はオフライン調査、すぐに意見やデータを得たい場合にはオンライン調査が適切です。マーケティング活動を行いたいものによって柔軟に対応することが大切です。

まとめ

現在はインターネット調査(ネットリサーチ)をはじめ、従来の特性を活かした会場調査(CLT)、インタビュー調査など様々な調査手法があります。スピーディーに情報を得ることは企業の成長にも貢献しますが、消費者やユーザーから直接生の声や意見を得たい場合は、消費者やユーザーの動向をしばらく待った上で行わなければいけないということがわかるでしょう。

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